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第2回 妊娠~出産のお金のやりくり

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「子どもは欲しいけれど、お金がたくさんかかりそう。」多くの女性が出産、子育てにかかるお金の不安を感じています。今回は、出産にかかるお金をテーマとしてお伝えします。

出産にかかる3つのお金

(1)出産前の検査・健診にかかる費用
妊娠してから出産するまでの間に14回前後の定期検診(1回の健診につき5千円〜1万円)を受けるので、10万円程度かかります。
ただし、14回分の健診代を補助してくれる「妊婦健康診査費用助成」という助成があるために個人で全額負担するわけではありません。各自治体で実施状況が違いますので、出産を考えている人は自分が住む自治体のホームページなどで支給状況を確認してみましょう。

(2)分娩や入院にかかる費用
厚生労働省の調査によると、分娩・入院費の総額の全国平均は47万3626円ですが、出産時には「出産育児一時金」というお金が健康保険から支給されます。支給額は赤ちゃん1人につき42万円です。

(3)病院以外でかかる費用
マタニティグッズやベビー用品などにかかる費用です。兄弟や友達から譲り受けるなどして、費用を抑える工夫をするといいでしょう。

出産にかかるお金は一見高額なように見えますが、色々な助成が行われているため、健診・分娩・入院費用の大部分を公費で負担してもらえます。
ただし、産院によってかかるお金は違ってきますので、事前に下調べをしてから選ぶようにしたいものです。

産休中でも、社会保険料と税金は支払わないといけない

産休中はお給料が受けられない保障として、健康保険から「出産手当金」がお給料の3分の2程度支給されます。
ただし、一般的には産休後に支給申請するため、産休中の生活費にはあてることができません。

また、産休中はお給料が入らなくても、社会保険料(健康保険料、厚生年金保険料)と住民税を支払い続ける必要(※)があります。
そのために、自分のお給料から毎月出している生活費+社会保険料+住民税の3ヶ月分を最低でも出産前に貯金しておくと、安心して産休に入ることができます。給料明細を見て、おおまかな必要額を割り出しておきましょう。
※ 2014年までに産休中の社会保険料は免除になる予定。

帝王切開は、正常分娩よりもコストがかかる

平成23年の厚生労働省の統計によると、およそ5人に1人は帝王切開での出産となっています。

病院によって異なりますが、正常分娩の時より帝王切開での出産の方が高額になることも多いようです。
正常分娩の場合は医療保険の保障対象外ですが、帝王切開等の異常分娩で入院・手術を受けた場合は保障の対象となります。

妊娠してから加入が可能な医療保険もありますが、加入できたとしても保険がおりる時に条件がついてしまう等の制限がある場合が多いです。そこで、出産を考えている人は妊娠前に医療保険を検討しておくほうが選択肢は広がります。

初めての出産の場合は、色々と不安になるもの。せめてお金の不安だけでも取り除いておけるようにしたいものですね。

<妊娠~出産でもらええるおもなお金>
  • 妊婦健康診査費用助成
    多くの自治体で妊婦健診の14回分の助成を行っている。無料の検査項目や上限額は各自治体で様々。詳細は住んでいる市区町村の担当窓口やホームページで確認できる。
  • 出産育児一時金
    子ども一人につき42万円健康保険から支給される。双子の場合は84万円。自治体や勤務先の健康保険により「付加給付」として42万円に上乗せされ支給されることもある。健康保険から医療機関に直接一時金が支払われる「直接支払制度」に対応している病院なら差額の支払いで済む。
  • 出産手当金
    出産のため会社を休み、お給料がもらえない時に健康保険から支給される。支給日数は原則、産前産後の98日分。日給の2/3程度が休んだ日数分支給される。例えば、月収25万円の場合、出産手当金はおよそ55万円になる。
  • 育児休業給付
    育休中に雇用保険から支給されるお金。休業前の月給の50%相当額が支給される。月収25万円の場合、育児休業給付金はおよそ125万円(育休期間10ヶ月の場合)になる。

花輪さんの出演のお知らせ

●フジテレビ「ここまで来たか」(2013/6/8(土) 10:45~11:40)
●ニコニコ生放送 ニコニコ生活講座(2013/6/25(火) 20:00~21:00 放送予定)

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